穀雨(こくう)とは 2023年の穀雨は何日?
穀雨(こくう)というのは、二十四節気の1つです。
(二十四節気は1年を春夏秋冬の4つに分け、それを更に6分割したもの。)
はその第6番目に当たります。清明の次。
2023年の穀雨は 4月20日
2023年は4月20日から5月5日までですね。(次の「立夏」が5月6日です)
穀雨(こくう)の意味は?
穀雨(こくう)とは、雨が百種類の穀物を生じさせる時期。
穀物の生長を助けるという意味です。
これから雨が増え、日差しが強くなりますね。
この時期の雨は田畑を潤し、種まきに良い時期。
農家の皆さんや家庭菜園をしている人は忙しいでしょう。
穀雨(こくう)はこんな季節(七十二候)
古代中国で考案された季節を表す方式に「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。
七十二候によると穀雨は、
初候
葭始生(よし はじめて しょうず) : 葦が芽を吹き始める
次候
霜止出苗(しも やんで なえ いず) : 霜が終わり稲の苗が生長する
末候
牡丹華(ぼたん はな さく) : 牡丹の花が咲く
「穀雨(こくう)」が季語に入った俳句
苗床にうす日さしつゝ穀雨かな 西山泊雲
伊勢の海の魚介ゆたかにして穀雨 長谷川かな女
水郷に櫓の鳴き昏るる穀雨かな 市川花庭
鎌倉や穀雨を待たぬ窓の闇 石川桂郎
傘立てて穀雨の雫地に膨れ 峰尾北兎
穀雨(こくう)を含む春の養生法
春の養生の基本は、五臓の「肝」の新陳代謝を促し解毒する機能を高めることです。
運動不足により代謝が落ちて身体に溜まった余分なものを取り除くため、旬の野菜を食べて「肝」の養生に努めましょう。
いらいらや落ち込みを緩和するためにも食養生が重要です。
自然の中に出かけて身体を動かすと良いでしょう。
穀雨(こくう)を含む春の食事
春の養生に必要な気血を養う食材として、「鶏肉」が良いです。
鶏肉は「肝」の働きを助けます。胃腸を助ける作用もあるので、胃腸の弱い人や高齢者の滋養強壮にお勧めします。
消化酵素の分泌を促し、胃腸の蠕動運動を良くして、消化不良を改善し頻尿の改善も期待できます。特に胸肉はビタミンAやコラーゲンが多く含まれるため、風邪や花粉症、冬の乾燥で荒れた粘膜や皮膚も強くします。
旬の山菜が手に入ると理想的。香りが強く「気」を巡らせる作用があるため肝の働きを助けます。
山菜には体の中の毒素を出す作用もあります。
のぼせを伴う血圧の上昇を抑える効果や、ストレスによって「気」が滞って起きる頭痛やめまいの改善も期待出来ます。
また、「水」が滞っている体質を改善し、むくみや下痢の症状にも良いです。
山菜が手に入らないときは、セロリなども良いでしょう。
他にはサヤエンドウ、アスパラ、キャベツ、新玉ねぎ・新じゃが・春ごぼうなど。
香りは精神安定作用があり、不安や緊張を和らげます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。