清明(せいめい)とは? 2023年の清明は何日?
清明というのは、二十四節気の1つです。
(二十四節気は1年を春夏秋冬の4つに分け、それを更に6分割したもの。)
はその第5番目に当たります。春分の次。
2023年の清明は 4月5日
2023年は 4月5日から4月19日までですね。(次の「穀雨」が4月20日です)
清明(せいめい)の意味は?
『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されています。
清浄明潔(しょうじょうめいけつ)とは「全てのものが清らかで生き生きしている」という意味。
清明では、気温が上昇したくさんの花が咲き乱れます。
まさにあらゆるものが清々しく明るくなる時期。
お花見に出かけましょう。
清明はこんな季節(七十二候)
古代中国で考案された季節を表す方式に「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。
七十二候によると清明は、
初候
玄鳥至(つばめ いたる) : 燕が南からやって来る
次候
鴻雁北(こうがん きたす) : 雁が北へ渡って行く
末候
虹始見(にじ はじめて あらわる) : 雨の後に虹が出始める
「清明(せいめい)」が季語に入った俳句
一つ葉や 清明の滝 懸りたる 阿波野青畝
清明や 神域よりの 流れ水 下村 宏
清明や 街道の松 高く立つ 桂 信子
清明に 梅開かんと しつつあり 深川正一郎
清明の天より届く鳥の羽 都筑智子
清明を含む春の養生法
寒い冬が終わり温かい春風が吹き始めると、体内の陽気が生長してきます。
清明の4月は転勤や移動、進学、就職、引っ越しなどプライベートでも環境が変わりやすい時期。心や体のバランスが崩れやすくなります。
春は東洋医学で五臓の中で「肝」の機能が盛んになる時節。
肝に蓄えられた「血」が不足するとイライラ、情緒不安定、不眠の原因になります。朝は早く起きて心をゆったりと保ち、「なるようになるさ」と楽観的な気持ちでいると良いでしょう。
リラックスして陽気の生長を助けてください。
ヨガや腹式呼吸がオススメです。
清明を含む春の食事
春と関連する臓器は「肝」。
肝臓には疎泄(そせつ)という働きがあり、胃腸の消化吸収を助けます。
暖気が入り気分も高揚するこの時期、消化機能を司る「脾」を養う食品も加えましょう。
いも類やキャベツ、タマネギ、椎茸などがオススメ。
牡蠣やアサリ、ほうれん草なども積極的に食べましょう。