芒種(ぼうしゅ)~2023年は?その意味と季節・季語・養生法【二十四節気】

二十四節気

芒種(ぼうしゅ)とは 2023年の芒種は何日?

芒種(ぼうしゅ)というのは、二十四節気の1つです。

(二十四節気は1年を春夏秋冬の4つに分け、それを更に6分割したもの。)

芒種(ぼうしゅ)はその第9番目に当たります。

小満の次。五月節とも言います。

2023年の芒種は 月6日

2023年は6月6日から6月20日までですね。(次の「夏至」が6月21日です)

小満 → 芒種 → 夏至

芒種の意味は?

芒種の「芒(ぼう)」って字、あまり使いませんよね。

「すすき」と読みますが、もう一つ「のぎ」とも読みます。

芒(のぎ)はイネ科植物の果実を包む、とげのような突起部分のこと。

のぎの種を蒔く頃だから「芒種」なんです。

芒種はこんな季節(七十二候)

古代中国で考案された季節を表す方式に「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。

七十二候によると芒種は、

初候
螳螂生(とうろう しょうず) : 螳螂(かまきり)が生まれ出る時期

次候
腐草為蛍(ふそう ほたると なる) : 腐った草が蒸れて蛍になる
鵙始鳴(もず はじめて なく) : 鵙(もず)が鳴き始める

末候
梅子黄(うめのみ き なり) : 梅の実が黄ばんで熟す
反舌無声(はんぜつ こえ なし) : 反舌鳥(ウグイス)が鳴かなくなる

ウグイスは春を代表する鳥。夏を迎え、春の終わりを感じさせます。

 

「芒種」が季語に入った俳句

芒種はや人の肌さす山の草    鷹羽狩行

中空に見えて芒種の月の暈    岡田詩音

ガラス器と芒種の湖とがやがやす 金田咲子

海に月しらじら映ゆる芒種かな  夏井いつき

暁の西より晴るゝ芒種かな    後藤昭女

 

芒種を含む夏の養生法

夏は「立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑」の6つの節気です。

この時期、五臓では「心」の機能が盛んになります。

陰陽五行説で、夏は「火」に属するため、火に通じる心気を補養しましょう。

怒らず、心を穏やかに、ゆったりと過ごすことが大切です。

早起きは三文の得。寝るときのクーラーは程ほどに。

 

芒種を含む夏の食事

ここ数年、夏は本当に暑いですよね。熱くなった身体を鎮めるには「清熱解暑」が必要です。

食べものは夏野菜。トマト、キュウリ、レタス、白菜、セロリ、もやしなどが良いです。

果物はバナナ、スイカ、リンゴ、キウイなどがオススメ。

気持ちを穏やかにできるよう「養心安神」のため、卵、牛乳、鶏肉や豚肉、百合根などが良いでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。