処暑~2025年は?その意味と季節・季語・養生法【二十四節気】

二十四節気

処暑とは? 2025年の処暑は何日?

処暑というのは、二十四節気の1つです。

(二十四節気は1年を春夏秋冬の4つに分け、それを更に6分割したもの。)

処暑はその第14番目に当たります。立秋の次。

2025年の処暑は 8月23日

2025年は 月23日から 月6日までですね。(次の「白露」が9月7日です)

立秋 → 処暑 → 白露

処暑の意味は?

「処」という時は「とどまる」や「おさまる」を表します。そこから猛暑が落ち着くころを指します。

『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と説明しています。

暑さが峠を越えて後退し始める頃とされていますが、本当に峠を越えてくれるのでしょうか?「地球沸騰化」と言われる現代ではまだ難しいかもしれませんね。

処暑はこんな季節(七十二候)

古代中国で考案された季節を表す方式に「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。

七十二候によると処暑は、

初候
綿柎開(めんぷ ひらく) : 綿を包む咢(がく)が開く
次候
天地始粛(てんち はじめて しじむ) : ようやく暑さが鎮まる
末候
禾乃登(か すなわち みのる) : 稲が実る

「処暑」が季語に入った俳句

みづうみに生れて彩なす処暑の雲  原裕

山を見ていちにち処暑の机かな  西山誠

白帆には別な風吹き処暑の海  勝又木風雨

処暑の富士雲脱ぎ最高頂見する  岸風三楼

母の足さすりてせめて処暑の孝  辻田克巳

処暑を含む秋の養生法

日中はまだ暑い日が多いですが、朝晩は涼しい風が吹くようになる時期。

夏バテからの回復期でもあるので、しっかりと休養を取り栄養のある食事を心がけましょう。

処暑の前後は台風が増える傾向にあります。暴風や大雨など自然災害には常に備えてください。

「処暑のころに風邪をひくと長引く」と言われています。昼夜の寒暖差が大きくなるため、体調を崩しやすので注意が必要です。

虫の声が聞こえ始める時期でもあります。

ヒグラシやスズムシの鳴き声に耳を傾け、夕焼けを眺めながら軽く散歩できたらいいですね。

処暑を含む秋の食事

処暑は夏バテからの回復期でもあります。稲の穂が実り始め、果物や秋野菜が出回り始めるので、栄養のある食事を摂りましょう。

夏野菜(ナス、トマト、ピーマン)と秋野菜(かぼちゃ、里芋)が同時に手に入る季節です。両方を使った料理がいいですね。

朝食には冷ややっこやお浸しなど、胃にやさしい食事を心がけてください。

月を眺めながら、夏の思い出に浸るのもよいでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。