「巧言令色(こうげんれいしょく)」とは

論語の勉強

卷第一 【學而第一】 三

[本文]
《子曰、巧言令色、鮮矣仁》

[書き下し文]
子曰わく、巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮(すく)なし仁。

[口語訳]
孔子先生が言われた。

「言葉を巧みに使ってお世辞を言ったり、顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうような事をしたりする人には、本当の徳はほとんど無い。」

 

[解釈]
広辞苑によると、巧言令色とは「口先がうまく、顔色をやわらげて人を喜ばせこびへつらうこと」と書かれてあります。
言葉の意味で「鮮(すく)なし」は「少なし」と同じではないようです。ほとんど無いと考えた方がいいでしょう。

昔から、人に好かれようと口先だけで上手いことを言うような人がいたんですね。

権力を持った人にこびへつらう腰ぎんちゃくのような人、今でもたくさんいます。

外見やうわべの体裁ばかり気にして、中身のない人間にはなりたくないものです。

多少口は悪くても、相手の気持ちを思いやる様な人の方がいいですよね。

孔子先生が最高の徳としている「仁」には、人のために一生懸命になることで近づけるのでしょう。