鎖骨骨折

日記

もうすぐお祭りです。神輿を担ぐ日が近づいています。この日が近づくと、必ず2年前のお祭りを思い出します。

そう、私は2年前のお祭りの日、鎖骨を骨折しました。

あの日は一日中良い天気でした。

朝から暑く、ビールがうまい!周囲の人達は酒豪ばかりです。酒に弱い私は,周りの人達のまねをして調子に乗って朝からぐいぐいビールを飲んでいました。

夕方には神輿も最高潮。大いに盛り上がり、私の中のドーパミンが音を立てて吹き出てきます。

親しい人に日本酒を出され、また調子に乗って一気飲み。どれだけ飲んだかわかりません。

 

毎年雨が続いていた神輿も、この年は奇跡的に快晴です。大きな掛け声とともにお祭りは無事終了。

全身アルコール漬けとなり、思考回路も破壊された私はとりあえずトイレに行きました。

このトイレで恐らく寝てしまったのでしょう。

トイレを出ると誰もいませんでした。

 

状況を把握できないまま、腹が減ったのでラーメンを食べに行きました。

ここでTさんご夫妻に会い、「皆さん、先生のこと探してましたよ。」と教えていただいたのです。

この瞬間、色々なことを思い出し「みんなのいる、直会会場へ行かなければ」と、青春ドラマの主人公になってしまいました。

 

自分の中に蓄積されたアルコール量のことも考えず、本気でダッシュです。(誰も待ってないのに・・・)

千鳥足で走ること約5分。会場に近づいてきました。

「少しでも早くみんなと飲みたい。」 その一心で走り続ける私。

近道をしようと、草むらを一気に駆け上がることを決意しました。

(お祭り用の足袋を履いていることなど、完全に忘れています。)

 

草むらに足を踏み入れ、激しく足を回転させたその瞬間、

「ツルリっ・・・」

と足元が滑ったと思ったら、ここから映像がスローモーションになりました。

目の前に大きなマンホールの蓋が近づいてきます。

まるで昔のアニメ『ど根性ガエル』の、ぴょん吉がひろしのTシャツにくっつく瞬間のようです。

「あ~~、こけた~~~~。」と思った時、「メリメリ」と嫌な鈍い音がしました。

酔っ払い、アルコールで全身麻酔をかけられた状態でも左の肩が激しく痛みます。

真っ暗で誰もいない空間に、一人で口をパクパクさせていました。

エサを求める金魚のようです。

「いてぇーーー。」

「おれた~~~。」

と、誰も聞いてないのにうめいていました。

何とか携帯を取り出し、嫁さんにSOS。

この後、嫁さんの運転で病院に搬送されたことは言うまでもありません。

2年前の夏の思い出でした。