土用の丑の日

日記

 

2009年7月31日は、土用の丑の日です。今年は2回あり、7月19日も同様の日でした。
「土用」というのは東洋思想の『五行説』に基づいているものです。

東洋医学の根底にあるものの見方、哲学が「陰陽五行説」です。

これは「陰陽説」と「五行説」を重ねたもので、

そのうち「五行説」は自然界にあるすべての物質、

生きものが五つの元素でできている(五つの元素に分けられる)、

そしてその五つというのが「木・火・土・金・水」であり、

しかもこの順序で作用しあっている、というものです。

 

五行説では、春に木・夏に火・秋に金・冬に水を割り当てています。

もう一つの土は季節の変わり目に当てられ、「土旺用事」「土用」と呼んでいます。

そして各季節の終わりの約18日間を「土用」というのですね。

夏の土用ばかりが有名ですが、春・秋・冬にも土用があります。

季節の変わり目は、立夏・立秋・立冬・立春ですので、夏の土用は立秋(今年は8月7日)の前18日間です。(定期法では太陽黄経が117度に達した日を「土用の入りの日」としているそうで、今年は19日前まで入るようです。)

この土用の間に、暦の上で割り当てられた十二支が丑に当たる日を「土用の丑の日」というのですね。

土用の丑の日にはウナギを食べる風習がありますが、元々の民間伝承は「丑の日に『う』の字が付くものを食べると良い」という程度だったようです。

ある患者さんは、土用の丑の日には梅干を食べると言っていました。

でもウナギは栄養が豊富だし、夏ばての予防には調度良いですよね。

だから昔から広まっているのでしょう。31日は、美味しいうな重を食べたいですね。