孔最(こうさい)穴の位置・治療効果【手の太陰肺経】

肺経【手の太陰肺経】

LU6.孔最(こうさい)穴の位置

肘を曲げたときにできる横シワを肘窩横紋といい、その外側に尺沢があります。

また、手首を内側に軽く曲げたときにできる横シワを手関節前面横紋といい、その親指側の端に太淵というツボがあります。

尺沢と太淵を結んでみてください。

尺沢から10分の3に当たるところが孔最(こうさい)穴です。

 

LU6.孔最(こうさい)穴の治療効果

孔最は手の太陰肺経の「郄穴」という重要穴。

肺経に属しているため呼吸器疾患に用いられ、慢性気管支炎やぜんそく、胸膜炎などの施術に使われます。

また、痔の治療にも効果が認められています。

他に肘の痛みや痺れにも有効です。

流注 手の太陰肺経

中集(中院)に起こり、下って水分穴で大腸を絡い、還って胃口を循り、膈を上って肺に属する。
ついで気管、咽頭を循り、横に腋下に出て上腕内側を循り、少陰・心主の前を行き肘窩(尺沢穴)に下る。
前腕の前面橈側を循って橈骨動脈拍動部に入り、母指球より母指末端に終わる。
その支なるものは、手関節の上(列缺穴)より示指の末端に入りの手の陽明大腸経に連なる。