下廉(げれん)穴の位置・治療効果【手の陽明大腸経】

大腸経【手の陽明大腸経】

LI8.下廉(げれん)穴の位置

LI8.下廉(げれん)は、先に「曲池」というツボを探します。

肘を曲げたときにできる横シワの、親指側にある凹みが曲池。

曲池と陽谿を結んだ線を10としてください。10分の6に当たる所(曲池から4寸)が下廉です。

 

LI8.下廉(げれん)の治療効果

「廉」という字は菱形の角、という意味があります。

肘を曲げて拳を握ったとき、この部分の筋肉が菱形に隆起することから命名されています。

長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の間です。

肘や腕の痛みや痺れに用います。

消化器系では、おへそを挟んで痛むような耐えがたい腹痛に効果を発揮します。

「手の陽明大腸経」の流注

示指末端(商陽穴)に起こり、示指の橈側白肉際(肌目の際)を循り、第1中手骨と第2中手骨の間(合谷穴)に出て、前腕後外側を上り、肘窩横紋(肘の皺)の外端(曲池穴)に入る。

上腕の外側を上行して、肩峰突起(肩の端にある盛り上がったところ)の外端の肩髃穴に至り、巨骨穴を過ぎ、大椎穴(督脈)に至って諸経と会する。

大椎穴より下って鎖骨上窩(缺盆穴:足の陽明胃経)を経て肺を絡い、下って膈を貫き大腸に属する。

その支なるものは鎖骨上窩(缺盆穴)より別れて頸部(首)に上り、頬を貫いて下歯中に入り、還り出て左右に別れて口を挟み、鼻下の人中に交わり、左は右に、右は左に行き、すなわち左右交叉して、鼻孔を挟んで鼻翼両側(迎香穴)に終わる。

ついで足の陽明胃経に連なる。