ST2.四白(しはく)穴の位置
真っ直ぐ正面を向いた状態で、瞳孔から親指1本分真下にあります。
目の下を探ると「眼窩(がんか)」という眼球が入っている骨のくぼみに触れます。
四白はその眼窩の下方(眼窩下孔)にあります。
ちょうど頬の骨が凹んでいるところです。
この部分を指で押さえると、鼻の横にピリピリッとした痛みが走るのがわかると思います。
ST2.四白(しはく)の治療効果
顔面神経の麻痺、けいれんなどに効果的です。
顔面が痙攣したらこの四白を指で押すと、一時的に止まります。
他に眼精疲労、頭痛やめまいの治療にも使われます。
眼に少しでも疲れを感じたらやさしく押さえてみてください。
瞼(まぶた)がピクピクと引きつったり、目の下にクマが出来たときにも有効です。
「手の陽明大腸経」の流注
鼻根に起こり下って鼻の外(承泣穴、四白穴、巨髎穴)を循り、上歯の中に入り、還り出て唇を循り、下って承漿穴で左右が交わる。
ついで下顎下縁を循り大迎穴から頬車穴を循り、耳前に上り客主人穴を過ぎ、側頭髪際を循り額顱に至る。
その支なるものは、大迎穴の前より人迎穴に下り、喉嚨を循り缺盆穴に入り、膈を下って胃に属し脾を絡う。
その直行するものは、缺盆穴より乳の内廉に下り、下って臍を挾み気衝穴に入る。
気衝穴から大腿前外側を下り、膝関節を循り、下腿前外側を下り、足の第2指外端に終わる。
その支なるものは、胃口の下に起こり、腹中を循り下って気衝穴に合す。
その支なるものは三里穴の下方から分れ、下腿外側(胃経と胆経の間)を下り豊隆穴を経て足の第3指に行く。
その支なるものは、衝陽穴から別れて第1指に至り、足の太陰脾経に連なる。