本日付の北海道新聞28面に、『痛風の原因遺伝子ABCG2発見』という記事が掲載されていました。
痛風を引き起こす主要遺伝子ABCG2が作るタンパク質は、尿酸を腎臓から尿へ、腸管から大便へ排出する役割があるとのこと。
そして日本人の痛風患者では、8割にこの遺伝子の変異があり、機能が低下しているそうです。
また、この遺伝子の変異の有無やパターンを簡単に検査できるようになれば、尿酸値が高く、発症リスクも高い人が早めに生活習慣を改善し、痛風を予防できるようにといいます。
何と素晴らしい!!
あの痛みで苦しむ人が1人でも減るというのは、本当に素晴らしいことです。
1日でも早く実用化されることを祈っています。
それともう一つ、痛風患者は発作の痛みの他に「世間の偏見」という2つ目の苦しみを抱えています。
痛風になったというだけで、周囲の人がニヤリと笑い
「痛風だって。酒飲み過ぎじゃないの~?いい物食べすぎなんじゃない?」
などと言われることが多いのです。
たぶん数ある病気の中で、病気になって笑われるのは痛風くらいでしょう。
実際に私は酒を飲み過ぎていたので反論できませんでしたが、私の祖父は痛風でした。
そして周囲の人々で、毎晩大量にビールや酒を飲み、焼肉等が大好きだという人でも痛風にならない人が大勢いるのです。
もちろん誰でも、健康になるためには生活習慣を正しくしなければなりません。
しかし今回の発見により、痛風患者に対する偏見が少しでも改善されるといいなと思っています。
防衛医科大や東京慈恵医科大などの研究チームの皆さん、本当にありがとうございます。
全国の痛風で苦しむ仲間の皆さん、明るい未来に向けて頑張りましょう!