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小学生の頃、テストで90点を取ったことがありました。出来の良い子供ではなかったのでとてもうれしく、親に褒められようと自慢げに見せたところ「なぁーんだ。あと10点取れたら100点だったのに。どこ間違えた?」と曇った顔で言われ、腹立たしく思った記憶があります。

社会に出ると、もっと厳しくなります。完璧に出来て当たり前。ちょっとでも失敗すると怒られます。しかし人間は誰でも失敗するものです。失敗してしまった人と接する時、ものの言い方一つで印象が全く変わるのではないでしょうか。90点を取った小学生なら、まず90点分を褒めてやる。その後「間違えたところは復習しよう」と言えば、かなり気分が良く次も頑張ろうと思えるでしょう。

社会人でも失敗ばかりを頭ごなしに怒ると、やる気が失せてしまいます。傷つきやすい人であれば、失敗を責められていることが
自分の人間性を否定され、「お前はダメな人間だ!」と言われているような気になってしまうことがあるようです。心療内科で「うつ」と診断された人と接していて感じたことでした。(この文章を載せることは本人の了解済みです。)現在、全国でうつ病・またはうつ傾向の人が増え続けています。

この世に「ダメな人間」など存在しません。9割以上も出来ているのに、たった1度の失敗で人格まで全否定されるのはつらいことです。「何甘いこと言ってんだ」と思う人もいることでしょう。しかしその心が、自殺者を生んでしまうことさえあるのです。

完璧を望むあまり、失敗した相手に対し「カチン」ときて感情的に怒ってしまうことは誰にでもありうることです。子どもや部下・後輩など、弱い立場の人と接するときはまず相手を「思いやる」ことを忘れないようにしたいものです。